長野、岐阜両県にまたがる御嶽山おんたけさん(3067メートル)の噴火で、
長野県警などは1日、約40時間ぶりに捜索を再開され、
心肺停止状態で倒れていた遭難者35人を搬送し、全員の死亡を確認したと発表しました。
今回の噴火による死者は47人となり、火山災害の死者数としては、
1991年と93年に計44人の死者・行方不明者を出した雲仙・普賢岳(長崎県)の
火砕流被害を超え、戦後最悪の惨事となってしまいました。
地元消防には、亡くなった47人を上回る数の行方不明者情報が寄せられており、
捜索は本日2日もほぼ同じ態勢で継続するそうです。
ただ、天気が少し気になる感じで、午後から雨が降る可能性もあるという事で
二次災害等にも充分気をつけて欲しいものです。
また長野県警は1日、9月30日までに死亡が確認された12人の死因が、
噴石が直撃したことなどによる「損傷死」(多発性外傷など)だったと発表しました。
山小屋に居たとしても、噴石が屋根を突き破ってきたとの事なので、
その威力たるや想像をはるかに超える物となったようです。
自然は時に美しい姿を見せてくれますが、時に牙を向くこともあります。
そんな自然に対して、上手く付き合っていく必要があると思われます。