首都直下地震を想定した大規模な防災訓練が、2万人近くの消防署員などが参加して
東京都内で行われました。
この訓練は、東京消防庁が毎年行っているもので、18日は東京消防庁のすべての職員、
およそ1万8000人のほか、自衛隊や地元の消防団などが参加しました。
訓練は、東京湾北部を震源とする首都直下地震が発生し、都内の複数の場所で
さまざまな災害が同時に発生したという想定で都内各地で行われました。
このうち、北区志茂の荒川の河川敷では、倒壊した家屋から住民を救助する訓練が
行われ、消防の救助隊員たちがエンジンカッターを使って屋根を壊し、
「大丈夫ですか」などと声をかけながら中にいる人を救助していました。
また、車や土砂で塞がった道路を通れるようにする訓練では、
隊員たちが車の中に取り残されている人をドアを壊して助け出し、
車をクレーン車でつり上げて動かすなどしたあと、ショベルカーが道に残っている
がれきや土砂をかき出していました。
日頃の訓練がいざという時に必ず役に立つと思います。
社会人になると、なかなか訓練の機会も少なくなると思いますが、
被害等の想定をして、どう動けばいいかを事前に考えておくだけでも
減災につながると思います。