気象庁は16日、北海道・十勝岳で小規模な噴火が起きる可能性が高まったとして、
5段階ある噴火警戒レベルを、これまでの1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。
1962年の噴火でできた「62―2火口」から半径1キロ以内では噴石が飛散する恐れがあるとして、
警戒を呼びかけています。
同庁によりますと、十勝岳では今年夏からやや大きい火山性地震が相次ぎましだ。
また、全地球測位システム(GPS)による観測から、マグマに熱せられた水が地下で
活発に移動している兆候も確認されたといいます。
同庁火山課は「小規模な噴火の可能性が高まったと判断した」としています。
十勝岳は88~89年に大きな噴火が起きたのを最後に目立った噴火はなく、
レベル2は2008年に十勝岳で噴火警戒レベルの運用を開始して以来初めてとなります。
充分な警戒が必要という事になります。