東洋ゴム工業が製造販売した建物の揺れを抑える免震装置に国に認定された
性能を満たしていない製品があった問題で、装置が使われていた建物では、
建物の建設工事を一時中断するなど、影響や懸念が広がっています。
会社ではすべての建物で安全性を確かめる調査を行い、
装置の交換が必要な場合は1年以内に工事を行いたいとしています。
免震装置を入れる建物は、規模が大きなものや、地震時に倒壊をしては
いけない建物等に入れます。
例えば、タワーマンション等にその試算価値を高める為や、
実際に地震時に建物の揺れを抑える為に入れたりします。
また、公共施設(市町村庁舎や、消防施設など)にも多く使われます。
理由は繰り返しになりますが、大きな地震が来た時に
倒壊しては困る建物だからです。
その大切な役割を果たす建物に使われている免震装置で、
数値を不正に改ざんしたことで、実際には基準を満たしていないまま
使用されているという事が分かりました。
約10年前にもある建築士による改ざんが大きな社会問題となりました。
それに匹敵する位、大きな問題です。
確かに技術的には交換可能ですが、そこを利用している人や住んでいる人に
とっては、気持ちのいいものではありません。
地震はいつ来るか分かりません。
そうこうしているうちに大きな地震が来てしまうかもしれません。
今後、メーカーがどう動くかにもよりますが、二度とこのような事が無いように
してもらいたいものです。