宮城県にある女川原子力発電所と、茨城県にある東海第二原子力発電所について、
去年3月の巨大地震による影響を調べている国の原子力安全・保安院は、
原子炉がある建物や安全上重要な設備に地震による被害はなかった
という評価をまとめました。
しかし、いずれの原発でもほかの多くの設備や機器について地震の影響の評価は
終わっていません。
原子力安全・保安院は、去年3月の巨大地震で設計時の想定を上回る強さの揺れに
襲われた東北電力の女川原発と、日本原子力発電の東海第二原発について、
地震の影響を調べていて、7日に開かれた専門家の会議でこれまでに
まとめた結果を示しました。
それによりますと、女川原発と東海第二原発では、現地調査や解析の結果、
いずれも原子炉がある建物や原子炉や制御棒などの安全上重要な設備について、
地震による被害はなかったと評価しました。
しかし、いずれの原発でもほかの多くの設備や機器について地震の影響の評価は
終わっておらず、保安院は来月に発足する予定の原子力規制委員会に
引き継ぐことにしています。
女川原発では、ことし6月、原子炉の上にある作業用のクレーンが壊れているのが
見つかったほか、先月には、燃料プールに保管されている燃料集合体を入れた
金属製の箱の一部が欠けているのが見つかり、地震の影響かどうか調査が行われています。
自然災害で一番怖いとされている地震。
でも、事前にできる準備は原発であろうと個人単位であろうとやるべき
ではないでしょうか。
『準備をしていたから助かった』
という事も充分あり得るのではないでしょうか。