昨日5日は、2011年3月11日の東日本大震災を受けて同年6月に制定された
「津波対策の推進に関する法律」にて制定された日です。 嘉永7年11月5日(1854年12月24日)、安政南海地震が発生し
南海道・東海道を大津波が襲いました。
このとき、紀伊国広村で濱口梧陵が稲藁に火をつけて津波の襲来を知らせ
村人を避難させたという実話を元に小泉八雲が『稲むらの火』という物語を執筆し、
後に小学校の教科書にも掲載されました。 しかし、東日本大震災後に決められた11月5日の「津波防災の日」が
岩手、宮城、福島3県で浸透していないのが現状のようです。
政府は「各自治体は何らかの行事を」と呼び掛けてはいますが、被災地では
「津波や震災に思いをはせるなら3月11日」の意識が強く、行事開催には消極的のようです。
岩手、宮城、福島にとっては3月11日が何より大切な日。
地元に縁遠い日に思いをはせろと言われてもぴんと来ないというのが事実ではないでしょうか。
内閣府によると、宮城、福島両県では昨年の津波防災の日は震災復興で手が回らない
といった理由で行事はなかったそうです。
両県によると、今年は宮城県気仙沼市が前倒しして3日に防災訓練を実施しただけでした。
あの日を忘れる事無く、防災に対しての意識を常日頃確認すべきですね。