神奈川県・江の島沖の定置網漁で“幻の深海生物”とも呼ばれる「ユウレイイカ」が
生きたまま捕まり、地元の新江ノ島水族館(藤沢市)へ運ばれたようです。
海洋生態学者は、この捕獲ニュースを聞いてかなり驚いたようです。
何を驚いたのかと言うと、このイカは相模湾から南の水深200~600mほどの深海に住み、
ゆらゆらと幽霊のように浮遊する姿は、特殊潜航艇を使った深海調査でなければ、
まず目撃できないようです。生きたユウレイイカの捕獲は世界初のようです。
通常の深海魚が海面近くまで上昇すれば水圧開放で浮き袋が破裂しますが、
イカには浮き袋がないので死なずに済んだようです。
これだけですと、ただ珍しいイカが捕獲された・・・だけで済みますが、
どうやら相模湾内では10月後半から続々とユウレイイカが捕れるようになり、
少なくとも数十杯以上が、小田原漁港へ水揚げされていたようで、この事実が
深海で何か大きな異常事態が発生したことによる
集団的な緊急避難の可能性が高いとの事なのです。
海洋生物の異常行動には多くの原因があるようですが、
昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生を境に、
関東以西の海溝型巨大地震や内陸直下型地震の危険性が強まっている現状にあって、
最も可能性が高いのは相模湾海底の地殻変動だというのです。
相模湾という東海地震も懸念される地域で、仮に海底に地殻変動が起きてる・・・
となると、地震の心配が出て来てもおかしく無いという話です。
いつ来るのか分からない地震に、備えさえしておけば少なくとも
焦る事が少なからず減るのではないでしょうか。