目黒区立「地震の学習館」(中央町)の来年3月末の閉館が事実上、決まりました。
区議会の企画総務委員会は先月28日、廃止条例案を可決。
12月6日の本会議最終日でも可決の見通しです。
首都直下地震への備えが急がれる中、心配する区民の声もあります。
学習館は、地下2階、地上三階建ての区防災センターの1階と地下1階にあり、
センター部分も含めた総工費は94億円。1998年6月に開館しました。
「防災体験ステージ」で、阪神大震災や関東大震災の揺れを体験できたり
煙からの避難なども学べます。
区側は、平日の利用者が少なく、区外に東京消防庁の類似施設があることを
廃止理由に挙げました。ただ東日本大震災以降の2011年度の利用者数は
1万2152人と、前年度から3千人増えました。
廃止に反対する議員は、防災啓発拠点として積極活用してこなかった
区の努力不足を指摘しています。
廃止で、区は学習館の経費を年間2200万円節減できると試算。
廃止後も同じ建物で、区民団体の事前予約に限った啓発活動を続けます。
木造密集地域を抱える原町1丁目町会長は
「防災意識の高まる住民の意向に逆行するのではないか」と話しています。
確かに財政問題もあると思います。
でも、子供の頃、このような防災センターで学んだ事が
大人になってからでもはっきりと覚えている事が多い気がします。
一度でも体験しておくと、それに身構える事も出来ると思うので
このような施設が無くなってしまう事は残念です。